Surcingle 1
発想の元になるのはいつも、個人的な体験から及ぶ考察の積み重ねですが、正にその個人的なこと、サーシングルというのは馬の腹帯なのです。
馬とぼくの繋がりのことを少し。
父方の郷里は越後の山村で、清里村の馬屋というところ。まあ馬小屋で生まれたと言ってもおかしくない訳です。ぼく自身は、幼い頃から盆と正月をそこで過ごすことで、従兄弟たちと昆虫採集で山に行ったり、魚を獲りに川で遊びました。当時高熱を出すと、必ず馬の夢を見ていたのを覚えています。戦国武者達が馬に跨ってドドドーッと駆けていくなか、ぼくは渦中呆然と立ち尽くし、泣きながら目を覚まし怯えるという、悪夢に惑わされる腰抜けだったのです。
成長するにつれ、なぜか馬モティーフの置物や絵柄のものが無意識のうちに集まる様になります。次第に明らかになっていくのですが、母方の親戚とは会う機会が少なかった事もあり、先祖のことを母や叔母たちから聞く機会はもっと後になりました。が、母方にも強い馬由来があったのです。
京都の頃からの細川藩士で、熊本に長く居たとのことでした。明治になる頃、武家の子は士官学校に自動的に入ることが多く(勤め先がなくなったわけですから)陸軍の中で騎兵隊の創設に関わったそうです。秋山好古の上官だったというのは眉ツバですが、最終的には近衛連隊の大佐で、毎朝、髭を卵白で固め手入れしていたのを覚えていると、曽祖父を母が語っていました。祖父の名前が駿夫というのも馬からなのだ、と。
ぼくも国立近代美術館に行く際、千鳥ヶ淵の旧近衛師団の司令部庁舎の前を通ると、不思議と何か胸に迫るものがあります。
皆さんにもきっと、何かこの様なエピソードがありませんか。
アトリエで一本ずつ丁寧に仕立てた、特注牛革 × 特注コットンウェビングのコンビネーションベルトです。
使い込むほどに味わいが深まる特注のタンニン鞣し牛革と、
オリジナルのネイビーラインが入ったウエビングベルトをミシンと手縫いで仕上げました。
コンビネーションならではのカジュアルな印象がありながら、長く使える質の高さが魅力です。
日常使いにちょうどいい幅感で、後ろ姿や、ちらりと覗く感じにも、はっと目を引く存在感があります。
夏を迎えるこれからの季節、軽さを感じる色を加えて、Tシャツを楽しんでください。
それぞれに印象の違う3色展開です。
サイズはウエスト77㎝~92㎝のレギュラーと、65㎝~80㎝のショートの2サイズです。
Dimension |
ベルト幅:25mm R:全長1100mm ウエストサイズ 770〜920mm S:全長980mm ウエストサイズ 650〜800mm |
Code |
2025-005 |
Material |
本体:牛革(タンニン鞣し)、特注ヘリンボンテープ(綿100%)、11号帆布(綿100%) バックル:真鍮 金具:銅製リベット |
Weight |
130g |
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