このサイトでは、ブラウザのサポートが制限されています。 Edge、Chrome、Safari、またはFirefoxに切り替えることをお勧めします。

OliveDrab / WAXED CANVAS

OD / WAXED CANVASはシャトル織機で織り上げた10号帆布にロウ引き加工を施し、撥水性・防水性能を高めたものです。ぼくたちのこの生地は、一般的なパラフィン加工帆布と比較すると倍以上のWAX含浸工程を施されているので、耐久性は文句のつけようがありません。カラーバリエーションが他にもあったら良いのにと何度も思いましたが、これは防衛省納入仕様の非常に厳しいスペックに合格した自衛隊で使われている幌と同じものなので、この色しか織られていないのです。

以前付き合いのあった塗装工場が防衛省納入仕様について言っていたのですが、事務関係のロッカーやスチール棚の塗装色についても調色の配合や強度について非常に厳しい品質管理がなされている、ということでした。戦車や隊員の装備品じゃない屋内の事務用品についても同様なんだから参っちゃうぜ、とこぼしていました。

ひとつの道しか選ばない一徹さ、絶対に譲れない高い設定値があるんですね。

耐久性についてですが、自分のクルマも2台幌車にしてるのでそこは実感しています。アトリエで縫ってフレームも自分で作って取り付けて5〜6年になりますが、荷台の道具類が濡れたことは一度もないのです。ゴム系の市販の幌は結露してしまって道具が錆びてしまうのですが、これは全くそういうことがありません。通気性もありながら防水性能を高めてあるので、昔ながらの知恵なのでしょうね、本当に素晴らしいです。

 

幌製作は専門の工場等々ありますけれど、ぼくらは敢えて他社に依頼することは避けて自分で製作する道を選びました。とはいえ、生地として厚みはわかっていても作るサイズがかなり大きいものですから、曰く”肩がやられた”との事でした。まあそれでも革のタブや開閉のシステムなども思い通りのディーテイルで作りあげることができたし、ニュアンスを大切にしたいところは他に任せるとどうしてもイメージ通りに仕上がらないので、そう言った意味では満足のいく仕上がりになったと思います。

 

 MONOLINE